ひょんなことから知り合ったイケメン男子、櫻木(サクラギ)くん。
雰囲気ありありのイマドキ男子なのに、聞けば伊計島の古民家で1人で住んでると…。
「彼、何者や…」と気になり、グイグイと近づき、思い切ってインタビュー依頼してみた!!
そしたら「僕で良いならぜひ。お声かけて頂きありがとうございます」と。
な、ぬ、謙虚すぎやろ。
しかもその答えに手応えを感じて「せっかくだし伊計島の家も見てみたいな!なんて?ははは、ダメだよね????ね??」と図々しく頼んでみると、、、
「いいですよ!」と。
え、ちょ、優しすぎやろ。
あ、ちなみに皆さん伊計島ってどこか分かりますか?
沖縄本島にある島で、うるま市の勝連から「海中道路」という両サイドが海になっている橋を渡って、3つ目の島なんですが…(情報量多い)↓↓
海中道路〜
うん、だいぶローカルな感じっすよね笑
私も沖縄住むまで、全然知らなかった。
しかしこの伊計島、海もすっごい綺麗だし、観光客もあまり居なくてかなり穴場なんですが、まさかこんな若者が移住してるとは…。
ってことで興味津々、お話聞いてきましょー!!
〈聞き手:ラエコ)
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櫻木章雄(35)愛知県出身。空間プロデュースやオンラインビジネスをする傍ら、2020年に伊計島に移住。
【愛知→伊計島】お試し移住したら島の何でも屋になってしまった男の話
さて今回は、美味しいお弁当を頂きながらのインタビューとなります。
お店の詳細は、本記事の最後に載せてます♪
いざ、お宅訪問
早速ですが、櫻木ハウス訪問です。
家までの道のりがガチで島
あった!!
うわーこんなお家に住んでるんですね!
ほんと、THE古民家ですね。
中も見たい!
外見から全く想像できない室内
おしゃれ過ぎて、凡人感ゼロ。
やっぱり、インテリアのお仕事をしてたんですか?
そうですね。
大学が芸大の建築デザインコースだったので、卒業後は店舗設計会社に就職して、商業施設の空間プロデュース等をしていました。
ワイルドなライトも手作り
どんなサラリーマン生活を送ってたのですか?
(あ、もうインタビュー開始してます)
大企業相手の仕事だったのでやりがいはありましたが…。
ものすごい忙しくて、月の3分の2は出張でひたすら働いてましたね。
多額の借金を背負ったサラリーマン時代
起業とかは考えたんですか?
実は25歳の時に、結構な額の投資をして起業したんですが、これからという時にトラブルが起きてダメになってしまって。
そこで大きな借金を背負うことになってしまいました。
金額聞いてもいい?
⚪︎×¥”!>?=$%& 円です
(꒪ꇴ꒪|||)
えーーーっつ?!?!
そ、その額を25歳で背負うのはかなりの事ですね…。
はい…。
で、辞表を出していた会社に無理言って退職を撤回してもらい、なんとか首の皮一枚は繋ったんですが、それでも毎月何十万と返済していかなくてはならず、お先真っ暗でした。
どうやって返済したんですか?
「29歳までに絶対返済する」という目標を立て、パソコン1台で完結するような副業を色々初めました。
お給料と副業の収入を全て借金返済にあて、4年間で完済しました。
その額を4年で完済は早いですね。
10代の頃に病気で亡くした父に「何をしても良いけど、自分のケツは自分で拭けよ」と言われたのがずっと頭にあって、絶対に返済してやると思ってました。
借金返済後、旅に出る
サクラギ、気合いがスゲエ。
完済後、会社は退職されたんですよね?
はい。
借金が完済した時に、「ついに貯金がマイナスではなくゼロになった!もうこれからは自分のために時間を使おう」と思って退社しました。
ゼロ、、メンタル強い、、
退職後はどうされたんですか?
ずっとやりたかった旅をしたいと思って、まず日本国内を回り、その後は世界五大陸の横断を目標にして旅に出ました。
晴れて自由の身ですもんね!!
そうですね。
ただこの旅は、結果的にコロナで海外に行けなくなってしまったので国内までの旅となりましたが、今は伊計島を拠点としながら、年に一度は世界五大陸横断の続きとして様々な所に旅に出ています。
海外はどこらへんを旅してるんですか?
一昨年はヨーロッパ、昨年はオーストラリアを3ヶ月かけて車で一周しました。
おでんの文字が気になる
自分を知る、国内旅行
退職後の国内旅行は、日本を全部回ったんですか?
はい。
北海道から沖縄まで、2年かけて車で全部行きました。
その間の生活費はどうしてたんですか?
会社員時代の副業を本格的に仕組み化して、メインの収入にしてました。
元々は借金返済のために始めましたが、完済したらその収入は自由に使えるので。
月並みですが、日本国内でどこが一番好きでしたか?
「良かった基準」で言うと、もう全部良かったです。
でも、一番人に惹かれたのは福島県いわき市ですね。
どういうところに惹かれた?
旅をしながら各地の町おこし事業を見てきたのですが、被災された福島は、みんなが同じ方向に向いてる感じが一番強かったんです。
地元の人も移住者も、町のパン屋さんも経営者も、みんなが個人のためじゃなく福島のために、と知恵を出し合ってる姿を見て「自分もこの細胞のひとつになりたい」と思いました。
元々、町おこしに興味があったのですか?
町おこしと言うよりは、旅をしながら自分の哲学を見直してく中で、自分は前に出るよりも、誰かの願いをサポートする立場になることに喜びを感じる人間なんだと分かってきました。
もちろん「生きる」ということにお金は必要なのでビジネスはしていきますが、「活きる」というのは誰かをサポートすることによって得られるのではと考えたんです。
なんか、櫻木さんがなぜ仙人のような雰囲気が出てるのかわかってきた。
20代で起業に失敗したのも、SNSなどでキラキラしてる成功者を見て、自分の性に合わない事に手を出したのが原因なのかなと…。
苦労人とは思えないほど仙人のような穏やかな笑顔
なるほど。
で、なんで今沖縄にいるの?
旅の最終地点の沖縄に着いたら、コロナが始まってしまったのがキッカケです。
詳しく聞かせてください!
こやつの存在感すごかった
沖縄移住、きっかけはコロナ
まず、沖縄では古民家に住んでみたいなと思ってたので、お試し移住をしてる団体に問い合わせました。
その時は先約がありお断りされたのですが、後日「宮城島の空き家を貸しても良い」と言う方から連絡が来て。
あれよあれよという間に古民家ライフが決まりました。
え?
運良くないですか?
かなり良いと思います。
しかも当初は1ヶ月の予定だったのですが、途中でコロナが始まって僕の後の予約が全てキャンセルになってしまったので、結果的に3ヶ月住むことができました。
おでんについて説明してくれたが全く覚えてない
宮城島ではどんな生活を?
コロナだったので島から一歩も出ないで過ごしてたのですが、段々と近所のオジイやオバアからペンキ塗りや家の修理などを頼まれ始め、お手伝いすることが増えました。
みんなお礼に食べ物を持ってきてくれるから、買い物に行かなくても、いつもしっかりご飯は食べられてました笑。
本格的に移住を考える
で、なぜ伊計島に?
島での生活が本当に居心地が良くて、ずっと住みたいと思うようになったので、お試しではなく、どこか近くで本腰を入れて住める家がないか探しました。
そうしたら仲良くなったオジイが「伊計島に空き家があるから住んでいいよ」と言ってくれて。
他に借りたいという人がたくさんいたのに、なぜか僕に声をかけてくれました。
どうやってオジイのハート♡を掴んだんですか?
どうなんでしょうね…?
島の食堂の改装を頼まれた時に、毎日そのオジイと一緒にトンカンしてたので、信頼関係が出来てたのかもしれませんね。
伊計島での生活
伊計島での1日のルーティンは?
10時くらいに起きて、昼間は基本的に誰かしらのお手伝いをしてることが多いです。
お手伝いして欲しい時は、電話が来るんですか?
いや電話とかなく、いきなり「エイっ~!」って家に来ます。
具体的にはどんなお手伝いをしてるの?
スマホのWi-Fiが繋がらないとか、パソコンの電源が入らないとか。
知らんがなって感じで笑
知らんがなすぎる笑
あとはボイラーや水道の不具合を見て欲しいとか、草刈りもよくするし、DIYや設計の相談も受けますが、基本的にお金は頂かず「お手伝い」という形でやってます。
撮影中も島んちゅから頼み事の連絡が!
仕事ではなく、あくまでもお手伝いなんですね。
ですね。
お金が発生しなくてもこうやって家を貸してくれたり、食べ物をくれたりして、お金に苦労した僕の環境とは真逆の世界がこの島にはあって。
それがすごい居心地が良いんです。
お手伝いが終わった後は何してるんですか?
夕方家に帰ってきて、映画を見たりのんびりと過ごして、夜はビジネスモードに切り替えて仕事をします。
ECサイトやアプリの開発、お店の内装設計などですね。
ホームシアターがある古民家って!!
ジャーン、お仕事場!!
島暮らし、ぶっちゃけどう?
てか島暮らし、楽しい話ばかりですが、嫌なこととか全くないんですか?
全くないんですよ。
えーなんかあるでしょ!!!
言いなさい!!
しいて言うなら…
包丁が錆びる…ことですかね…。
しいてすぎる笑
(リアクション困ったわ)
包丁が錆びてしまう台所
野菜炒めを作ったりするらしい
いや本当に塩害がすごくて、家にいるのに「水没したんか?」ってくらい色んな物がダメになる…。
大事なカメラは水没しないように保管庫に
島は閉鎖的とか、移住者は馴染めないとかよく聞くけど?
確かに島の雰囲気は独特なので、馴染めない人の気持ちもわかります。
でも、「他人は自分を写す鏡」じゃないですけど、最初からこっちが怖がって接してたら、相手も自分のことをそう思うのかな?と思います。
お友達の影響で美容にも気を遣うように
アロマなんかも
今後のプラン
ではずっと沖縄に住む?
沖縄というか、伊計島から離れたくないですね。
旅はしたいですが、この生活を捨ててまで他に住んでみたいという気持ちはない、この島の生活に勝るものはないと思ってます。
よく「島の生活に慣れた?」と聞かれるんですが、慣れるもなにも最初から違和感が一切なくて、みんな親戚!みたいな島のコミュニティも楽しんでます。
じゃー、最後に!
一番欲しい物を教えてください!
うーん。
子供ですかね。
もう十分1人で楽しんだので、子供にこの世界を見せてあげたいと思ったりします。
あ、もしかして彼女募集中?
どんな人が好きとかあるの?
(いきなり親戚のおばさんモード)
歴史や文化に興味を持って、島の生活を一緒に楽しんでくれる人がいたら嬉しいですね。
あー私がもっと若ければ!!!
、、、、汗
笑、今日はありがとうございました!!
庭のグアバを取ってくれました
櫻木さんのInstagramはこちら♪
【インタビューを終えて】
櫻木さんにインタビューする前は、若い旅好きの男の子がノリで島に移住したのかな、って勝手に思ってました。でも今回お話しさせて頂いて、いろいろな人生経験を経て、今の価値観や生活に行き着いたんだな、ってことがわかったし、こういう人柄だからこそ、早々に島の人たちに受け入れられたんだなというのが手に取るように分かりました!とっても勉強になりました。感謝!!byラエコ
〜カフェのご紹介〜
インタビュー中に頂いたのは、伊計島にあるカフェ「命薬 のあの土」の日替わり弁当です!!
お店も素敵だし、健康にこだわって作られたご飯も美味しい◎◎
ぜひ行ってみて〜!!
一棟貸しも始めたみたいですよ!!
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